為替相場の正しい見方
2011年 03月 09日
昨年証券アナリストになって、何が変わったかって特に何も感じない(苦笑)。ただ、「あぁ、アナリストになったなぁ」と思う場面が2つだけある。
1つは日本証券アナリスト協会からのメールマガジン。
これがまたえらいたくさん送られてくる。ホントに多い。最近は専用フォルダを作った。受信メールがたまると、たまにチェックする程度にしている。おそらく多くのアナリストが同様のことを行っているに違いない。たぶん。
もう1つは『証券アナリストジャーナル』が毎月自宅に送付されるようになったこと。
中身はとても専門的なことばかりなので、1冊読了することは私には困難である。そんな中、佐々木融氏(JPモルガン・チェース銀行債券為替調査部長)の「為替相場の正しい見方」という題目の論文が目に付いた。
早速読んでみると、目からうろこ、というか、これまでこうと理解していた「為替相場」は正しくないのかとショックを受けたといってもいい。
佐々木氏いわく、一般に言われているような為替相場変動の要因は、多くの場合的外れな場合が多いという。たとえば…、
・「国力が弱いから」円安になる議論の根拠は乏しい。為替相場は国力など反映しない。
・消去法で円が買われ、円高が進んだといわれるが、消去法で投資先を探すなどということは投資家の行動として考えられない。
・財政赤字が円安につながるとは思えない。
・将来的に「円が買われる理由がない」といわれるが、そもそもおかしい。円は買われる必要がある。
本文は為替相場は分かりにくいものではなく、「複雑」なものと締めくくる。本文ではその複雑さを分かりやすい言葉で解説されているのだが(ごく一面であろうが)、その一つひとつの絡み合った要因を紐解くように丁寧に分析することが為替相場を予測するには必要ということだ。逆にいえば、それができれば予測の精度を高められるとも。
短期的な為替変動の予測は難しいとしても、中長期的な為替相場を読む材料として、4つのポイントをあげている。
①貿易収支
②証券投資
③直接投資
④これらがヘッジ付きかどうか
つまり、これらは国境をまたぐ資金の流れである。この流れがどちらの方向なのかをつかむことが大事だという。なるほど。
このジャーナルは、ちゃんととっておこう。
家計の見直し相談センター
1つは日本証券アナリスト協会からのメールマガジン。
これがまたえらいたくさん送られてくる。ホントに多い。最近は専用フォルダを作った。受信メールがたまると、たまにチェックする程度にしている。おそらく多くのアナリストが同様のことを行っているに違いない。たぶん。
もう1つは『証券アナリストジャーナル』が毎月自宅に送付されるようになったこと。
中身はとても専門的なことばかりなので、1冊読了することは私には困難である。そんな中、佐々木融氏(JPモルガン・チェース銀行債券為替調査部長)の「為替相場の正しい見方」という題目の論文が目に付いた。
早速読んでみると、目からうろこ、というか、これまでこうと理解していた「為替相場」は正しくないのかとショックを受けたといってもいい。
佐々木氏いわく、一般に言われているような為替相場変動の要因は、多くの場合的外れな場合が多いという。たとえば…、
・「国力が弱いから」円安になる議論の根拠は乏しい。為替相場は国力など反映しない。
・消去法で円が買われ、円高が進んだといわれるが、消去法で投資先を探すなどということは投資家の行動として考えられない。
・財政赤字が円安につながるとは思えない。
・将来的に「円が買われる理由がない」といわれるが、そもそもおかしい。円は買われる必要がある。
本文は為替相場は分かりにくいものではなく、「複雑」なものと締めくくる。本文ではその複雑さを分かりやすい言葉で解説されているのだが(ごく一面であろうが)、その一つひとつの絡み合った要因を紐解くように丁寧に分析することが為替相場を予測するには必要ということだ。逆にいえば、それができれば予測の精度を高められるとも。
短期的な為替変動の予測は難しいとしても、中長期的な為替相場を読む材料として、4つのポイントをあげている。
①貿易収支
②証券投資
③直接投資
④これらがヘッジ付きかどうか
つまり、これらは国境をまたぐ資金の流れである。この流れがどちらの方向なのかをつかむことが大事だという。なるほど。
このジャーナルは、ちゃんととっておこう。
家計の見直し相談センター
by seikatsu3
| 2011-03-09 18:59
| FP